長女イチコ(現・中2)と私が読んだのは
ちょうど1年前くらいになりますが…
すごく面白くて思い出に残っている本の一つを綴ってみたいと思います。
それが、青柳碧人さんの『国語、数学、理科、誘拐』です。
タイトルからして面白そう!!
というわけで内容が気になり、私がイチコのために用意した本。
この頃、イチコはミステリー(探偵モノ・謎解き)の本にハマっていたし
以前ブログにも書いた青柳碧人さんの「東京湾海中高校」が面白かったので
1年前は私とイチコで青柳さんの本を読み漁っていました。笑
そして、この本も「面白そう」という予想を裏切らず、
読んでみたら本当に面白かった!!!
ただ、登場人物(塾講師など)が次々と出てきて、その人物像の説明のため、
最初は本筋とは関係の無い話も色々出てきて、ちょっと混乱してしまったり
「この名前の人、どの教科担当の誰だっけ??」となったりしましたが、
キャラが濃い塾講師たち。覚えてしまえばスラスラ読めました。
塾を舞台にしたお勉強ミステリー。
地元密着型の塾で起こった小6少女の誘拐。身代金は5千円。
塾の講師たちが自分の専門分野を駆使しながら謎を解き、
誘拐事件を解決しようと奮闘する
ドタバタハチャメチャ(!?)ミステリーでした。
(↑良い意味で。青柳さんらしい話の展開が魅力です!)
随所に勉強の知識なども入っているので、それも新鮮。
今まで読んだことのない勉強を絡めた話の展開が斬新でしたし
実際に塾に通わせている親として(イチコは塾に通っている本人として)
親近感を覚えながら読み進めることができました。
また、「なぜ勉強をするのか?」についても考えるきっかけをくれました。
本来、誰よりも勉強ができる人は、誰よりも優しくなれる可能性を秘めた人なんだ、って。塾長はそう、教えてくれたんだよ
引用元;『国語、数学、理科、誘拐』 青柳碧人
中学受検をしたイチコ。
受検勉強をする内に、なぜ自分は勉強しなければならないのか?
そして、受検をサポートする側の私も
なぜこんなに苦労をして子どもに勉強をさせなければならないのか?
勉強をする意味が分からなくなっていた時期があります。
そんな「勉強の意味」を見失ってしまっていた私たちに
この本が道しるべのようになってくれました。
引用文として抜き出してしまうと、
なんか薄っぺらく感じられてしまうかもしれませんが、
「勉強が出来る人は優しくなれる」という言葉は
行き詰まった日々に安らぎを与え、心を温かくしてくれました。
勉強する意味とは?
この本の言葉以外にも、もっと色々な捉え方や考え方があって良いと思うし
それを今も私自身が考え、そして子どもたち自身にも考えてもらって
自分なりの答えを見つけたいな、と思っています。
もしかしたら答え(正解)はないのかもしれませんけど。
なので、もし、これから読む方がいらっしゃったら、
それぞれ考えてみるのも良いのでは?と思う次第です(๑′ᴗ‵๑)
(中高生はもちろん、受験(受検)を控えた小学生にもお勧めです)
また、同じシリーズで『国語、数学、理科、漂流』もあります。
こちらでは、こんな言葉がありました。
手詰まり状態になったときにだって、勉強は心に平静をもたらしてくれる。そう、余裕が生まれる。JSS進学塾は、勉強を通じて、人生の切り開き方っていうのを私たちに教えたいんでしょ
引用元;『国語、数学、理科、漂流』 青柳碧人
勉強は、テストで良い点数を取るだけのものではなく、
人生に生かしてナンボ、ですよね。
なので私は親として、いつも子どもたちに
「目の前に壁が立ちはだかった時には、頭をフル回転させろ」と伝えています。
逆に「テストができたって計算が早くたって頭が良いとは言えないんだよ!」
と叱ってしまうこともあったりします…。
(いや、本当はテストができたり計算が早いのは頭が良いんですけど…
それだけじゃ足りないよ…って意味でね。。)
以上、「勉強する意味とは?」を考えるきっかけになる
青柳碧人さんの本、2冊について綴ってみました。
それを抜きに、普通に読んでも面白い本ですので、オススメです。
文字の大きさは「小さめ」
ページ数は300ページ前後
このため、中学生や高校生向け。
また、小学生なら読書好きの高学年さん向け。
というわけで、我が家はイチコは読みましたが
ニコ(現・小4)は、まだ読んでいないので・・・
来年あたり、勧めてみようかな(๑′ᴗ‵๑)