イズルハ家の教育系体験記

イチコ(新・高1)ニコ(新・小6)オト(大黒柱)二児の母(私)が日々体験したことを教育系を中心に備忘録代わりに記録しています。公開日記のようなものです。気軽に読んでいってください。

小4女子が学校に息苦しさを感じた話

この話、書くか書かないか迷ったのですが・・・

とりあえず我が家に起こった出来事については

良いことばかり書くのではなく

悪いことも含めてありのままに書こうと思っているので

今回のことについても書いてみることにしました。

ただ、感情的にならないよう、少し冷静になって書いてみたいと思います。

 

この前の土曜日、次女ニコ(小4)の授業参観がありました。

中学校の授業参観と同様、小学校も『総合的な学習』の授業参観でした。

中学生は一人でプレゼンする子が多かったですが、

小学生は班ごとに調べたことを発表していく形式でした。

ニコの班も、自分たちが調べたSDGsについて一生懸命 解説をし、

とても素晴らしい発表になりました。

 

ただ、その発表に至るまでに

色々とニコから話を聞いていたので、母は複雑な思いで見ていました。

 

総合的な学習ということで、自分たちで調べ学習をし、

それらをまとめて台本や資料(スライド)を作り発表できる形にしていく、

という取り組みをしていました。

ICT教育の一環で、一人一台に配布されたタブレットを使用しながらの

調べ学習、台本・スライドづくりです。

 

ニコも、同じ班のお友達も、一生懸命に調べて、

発表のための台本作りをしていました。

本番が近づくにつれて、ちょっと時間が足りなくなってきたのか、

宿題になり、家にタブレットを持ち帰って

台本作りをやっている姿も見かけました。

 

そんな時、義父が亡くなり、

葬儀等で子どもたちが学校を休まなければならない日が出てきました。

翌週には通常通り学校に行くことができましたが、

ニコが帰宅後に変なことを言い出したのです。

「世の中って狭いね」

 

一瞬、私は何のことを言っているのか分かりませんでした。

学校帰りに誰か知り合いに会って、世間って狭いね〜なんて話かと思いました。

しかし、よくよく話を聞いてみると、全然違う意味だったことが分かりました。

 

ニコが忌引きをしている間、

そんな時に限って、一緒に台本作りを進めていたお友達も

学校をお休みしていたらしいのです。

週明け、ニコが学校に行ってみると、知らない間に、

先生と残りのお友達で台本を書き上げていたようで、

ニコと休んだお友達が作っていた台本は

『もう、それいらない』と先生に言われたとのこと。

あんなに頑張って作っていたのに!?

 

その話をしているニコの顔には表情がありませんでした。

聞いている私もいたたまれない気持ちになりました。

 

発表まで残り時間が少ない時に欠席してしまったので

きっと先生も「ちゃんとした形にしなければ」など

考えがあってのことだったのでしょう。

しかし、何週間も取り組んできたうちの1、2日休んだ程度。

にも関わらず、子どもたちの努力を「いらない」と言ってしまう、

その先生ことが私には理解ができませんでした。

 

とりあえず、私はニコに

「世の中が狭いって、こういう時には使わないなぁ」

なんて言って教えてあげたところ、あとからニコが、

「学校って、息苦しいところだね」と言い換えてきました。

本当にニコは、学校という場所に息苦しさを感じているのだと思いました。

 

何のための学校なんでしょう?

誰のための学校なんでしょう?

カリキュラムをこなすことが最優先なんでしょうか?

調べ学習は素晴らしい発表を親に見せることがゴールなんでしょうか?

みんな足並み揃えてゴールしなきゃいけないんでしょうか?

 

親としては、

学校は子どもたちのための場所であってほしい。

子どもたちの努力を認められる場所であってほしい。

一人の担任が何十人もの子どもを見るのが大変なことは分かります。

でも・・・できないのなら・・・じゃぁ、何のために

学校に子どもを通わせなければならないのでしょう?

 

他にも、ニコは、

難しい漢字を使って台本を書いていたら

(というか、タブレットで書いているので、

変換すると習っていない漢字も出てきてしまう・・・)

「これは読めない漢字だから、ひらがなに直して」と指導されたようで、

「ニコ、逆にひらがなだらけで台本、読みにくいんだけど」なんて言っていた。

調べ学習で得た情報についても

「それは難しすぎるから、カットして」とも言われたらしい。

小学4年生は小学4年生らしく、

その枠にはまってないといけないのでしょうか?

 

私もニコの話を聞いていて、息苦しさを感じました。

そんな私がニコに言えることは

「中学受験(受検)しようか」ということだけでした。

 

長女イチコ(中2)はご縁をいただき、今、とても素敵な学校に通えています。

もちろん、先生は様々な方がいらっしゃって、

たまに「ん?」と思うこともあったりします。

それでも、学校全体が自由で、生徒が主体的に行動ができていて、

少なくとも、生徒を堅苦しい枠にはめたりしない学校です。

 

なので

「受検で自分で学校を選んで、そこに通えるように頑張ってみようか」

とニコに言うと

「うん、そうする」との返事が返ってきました。

イチコが受検をし、自分も塾に通っているので、

元々、何となく受検をするんだろうな〜とは思っていたのでしょうが、

今回のことをきっかけに、今までより意志は固くなったと思います。

 

小学校卒業までは、まだあと2年ほど残っていて、

4年生が終わるまでに、まだ3ヶ月半も残っているため

すぐに息苦しい場所から抜け出すことはできませんが・・・

「お母さんは、何があってもニコの味方だよ。

ここ(家)では、思い切り深呼吸していいんだよ。」

ということだけは伝え続けていきたいと思います。