イズルハ家の教育系体験記

イチコ(中3)ニコ(小5)オト(大黒柱)二児の母(私)が日々体験したことを教育系を中心に備忘録代わりに記録しています。公開日記のようなものです。気軽に読んでいってください。

年末年始の読書にいかがでしょう?『怪奇漢方桃印』〜次女の読書記録より〜

4年生になって、ぱったり読書を止めてしまった次女ニコ。

ただ、時々、私が本を用意するので、

気が向いた時は、たま〜に読んだりしています。

(母による「面白いから読んでみて!」アピールに根負けしてですが…w)

 

今回もそのパターンではありますが、

母が読んで、めちゃめちゃ面白くてニコにも読んでもらった本の紹介です。

廣嶋玲子さんの『怪奇漢方桃印(かいきかんぽうももじるし)』です。

 

以前にも書いたことがありますが、

『銭天堂』『十年屋』などで有名な廣嶋玲子さん。

idokusyoclub.hatenablog.com

 

廣嶋さんの作品はニコと一緒にいくつか読ませていただいてますが、

私としては、大好きだった『十年屋』を超えて

『怪奇漢方桃印』が一番好きな本にってしまいました!!!

 

怪奇漢方桃印(かいきかんぽうももじるし)

表紙に描かれている可愛らしいおじいさん「桃さん」は漢方屋さん。

困ったことがあると桃さんが作るお薬で解決に導いてくれるのですが

ドタバタ一筋縄じゃいかないこともあるのが面白い。

 

そんな時は、用心棒の白いヤモリアオジくんが助けてくれるのですが…

ちゃんと働かないと桃さんに「黒焼きにするよ!」と脅されるため

いつも二人はケンカ状態!w

しかもアオジくん、読み進めていくと分かるのですが、

本当は辰年の年神様であるとのこと!!!

そんな素晴らしい年神様であるもかかわらず、

人間界ではヤモリの姿に変えられてしまっているのも不満の元…らしいw

 

という感じで、結構、笑える場所がたくさんあって、

桃さんとアオジくんのやりとりを読んでいるだけでも楽しい本になっています。

 

二児の母の感想

これまでの廣嶋玲子さんの本と同様に

こちらの本も短編がいくつか入って一冊になったもの。

 

遊び心で魔物を呼び出してしまい困っている女の子、

お墓でふざけて大変なことになってしまった男の子…など。

他の作品同様、悪いことをすると それ相応の罰がくだりますよ…

という内容のものが多いのですが、他の作品と違うのが、

そんな悪さをしてしまっても、桃さんの漢方のおかげで

自分の過ちに気づいて改心し、努力をすれば

ハッピーエンドになる、ということ!!

(他の作品では、結構、バッドエンドもあったりしたので…)

そんな救いの手が差し伸べられるというお話になっているのが

とても大好きになってしまった理由の一つです。

 

子どもだったら、ちょっと いけないことに手を出してしまった…とか

悪いと分かってるのにやってしまった…とか、そんな経験ありますよね。

それを「悪いことは悪い!」と罰せられ、バッドエンド…では悲しすぎる。

しかし『怪奇漢方桃印』では、ちゃんと解決の方向に導いてくれるのです。

ま、桃さんも単なるお人好しではないので、お薬は処方するものの、

解決できるかどうかは自分次第ではあるんですけどね。

(しかも子どもだとしても、ちゃんとお代を取りますし。)

 

そんな所が、この本の魅力。

子どもたちが読めば「痛い目を見ないように気をつけよう!」など

自分に置き換えて色々と考えるきっかけになるんじゃないかな〜?

なんて思います。

 

年末年始の読書にどうでしょう?

先に書いた通り、白いヤモリのアオジくんは辰年の年神様。

他にも十二支の年神様のお話も入っていたりするので、

子どもたちに「十二支、全部言える?」などなど

年末年始、家族の話のネタの一つになるんじゃないかな〜と。

 

例えば公立中高一貫の中学受検では、一般常識も問われたりするため

季節の行事は家庭でしっかりやっておくと良いですよ、なんて

塾の先生に言われたりもしますしね。

季節感を大切にしながら、家族で様々な話をしてみるのも良さそうです。

 

+++++

『怪奇漢方桃印』

ページ数は150ページ前後

文字の大きさは「やや小さめ」

挿絵は少なめ

漢字は多いですがルビが振ってあります。

 

なので、小学4年生以上のお子さんにオススメの本。

ただ、一つずつのお話が短く、とても面白い内容ですので、

読書好きのお子さんでしたら2〜3年生でも楽しく読めると思います(๑′ᴗ‵๑)

二児の母、めちゃめちゃオススメの本です!

 

1巻はコレ↓

2巻はコレ↓

3巻はコレ↓ ちょうど冬のお話。

4巻はコレ↓