イズルハ家の教育系体験記

イチコ(新・高1)ニコ(新・小6)オト(大黒柱)二児の母(私)が日々体験したことを教育系を中心に備忘録代わりに記録しています。公開日記のようなものです。気軽に読んでいってください。

GW最大の心配事『ピアノの発表会』が無事(…!?)終了。

GWが終わりました。

GW中に開催することになっていたピアノの発表会も

なんとか終えることができました。

姉妹で明暗が分かれる結果となりましたが・・・

そのあたりを今日は綴ってみたいと思います。

idokusyoclub.hatenablog.com

 

久々に開催された発表会

コロナ禍だったため、この3年間、ピアノの発表会はありませんでしたので

お教室にとっても、我が家の子どもたちにとっても

久しぶりの発表会となりました。

 

この期間に新たにピアノを始められた生徒さんも多かったようで

初めての発表会という小学校低学年のお子さんも数名いましたし、

習い始めくらいの中学生の男の子の他に

最近、趣味で始められたらしいご高齢の奥様までいらっしゃって、

とても幅広い年代の生徒さんの演奏を聴くことができました。

 

そんな中、ピアノ歴としては結構長めの我が家の姉妹、

次女ニコ(小5)が最後から2番目、

長女イチコ(中3)が大トリで弾くことになりました。

 

小5女子の『エリーゼのために

それほどピアノが好きではないニコ。

家での練習中は惰性で弾いている感が満載で

「もっとメリハリを!」とか「右手と左手を合わせる努力をして!」

など、母から何度も注意されてきたニコ。

 

そんな感じで、本番1週間前までは、何ヶ月も練習をしてきた割に

上達を感じられない弾き方を ずーーーーっとしていたのですが、

数日前、指摘されていた点がやっと理解できたようで

そこからみるみる上達し、本番直前には完璧に弾き方をマスター!!!

自分でも自信たっぷりの様子。(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ!

 

そして向かえた本番の日も

「全然、緊張しない」と余裕の表情で

実際、舞台でも堂々たる演奏を披露したのでした。٩(ˊᗜˋ*)و ♪*゚

 

その時の演奏は、もう完璧。

家での練習では1曲弾き終わるまでに必ず2〜3回はミスがあったのですが

この日は、全くのノーミス。

しかも、本番用のピアノが弾きやすかったのか

強弱もハッキリ、リズムも少し速めの部分や溜める部分など使い分け、

弾いている手まで優雅な動き(家では一度も見たことがない!!)をしていて

本当に完璧としか言いようのない演奏となりました。

普段の練習成果に加え『周りの刺激+集中力』が良いスパイスになった模様。

 

終了後、出来映えを聞いてみると

「100点!!」と本人の口からも満点評価がでるほど。

満足のいく演奏ができたようです♪

(母も、「これまでの努力が報われた〜!」とホッとしました。)

 

中3女子の『即興曲 作品90−2』

シューベルト即興曲 作品90−2を選んだイチコ。

練習中、上手く弾ける日もあれば、めちゃめちゃヘタな日もあるなど

調子に波がありました。

 

で、最近はというと、調子が悪い波に突入・・・。

しかも本番が近づいているのに、その波から一向に抜け出せないどころか

深みにはまっている感じでした。。

 

「このままだとボロボロになるかもしれない!」と焦るイチコ。

そのせいか、本番当日は、朝から緊張し、落ち着かない様子。

 

これまでの発表会は、どーんと構えて「緊張って何?」って感じで

肝っ玉の据わったイチコしか見てこなかったので、

今回は、本当に大丈夫かな〜?と、母も心配になりました。

なので、何度も「失敗してもいいんだよ」「大丈夫だよ」

「多少、間違えたとしても、全体的には上手なんだから自信持って!」

と、何度も声をかけてきました。

 

・・・が、この声、耳には入っていても、イチコの心には届いていなかった模様。

本番は、曲の半分以上をすっ飛ばし、大幅なショートカットで曲が終わる、

という大失敗を犯してしまったのでした。

 

具体的には、どういうことかというと・・・

www.youtube.com

こちらのYouTubeをお借りして説明しますと、

前半と終盤で似たような曲調のところがあるため

ちょうど動画の1:20〜1:30あたりの所を弾くはずが

同様の曲調の4:13〜4:21の所に跳んでしまった・・・というワケです。

(真ん中の約3分くらいを丸々カットしてしまった...)

 

曲が短すぎることに気づいた私。

舞台から降り、席に戻って来たイチコに「どうした!?」と聞くと

「色々と理由があるんです!」と弁解をするイチコ。

 

どうやら、リハの時に、はじめての発表会の子を優先的に弾いてもらうため

イチコは1曲全部をリハで弾くことができず、

ショートカットした状態のものを弾いた、とのこと。

それが頭に残っていたのか、本番でも無意識のうちに手が動いてしまい、

気づいた時には右手が鍵盤の高い音の方にいて、

もう終盤に向かう曲調になっていて・・・後戻りすることができなかった、

というのが理由らしい。

いや、言いたいことは分かりますけど・・・。

 

母が分析する失敗の要因

発表会では楽譜を持ち込まず、暗譜した状態で弾くことになっているため

もし楽譜があったら、ショートカットすることはなかったのですが、

そこはルールなので仕方ない。

 

というか、母から言わせてもらえば

「体に染み込むまで曲を弾き込まなかったのが要因」かと。

 

最近、調子が悪かったイチコ。

できないと不機嫌になり、何度もそこで立ち止まり、

出来ない場所(同じ所)を何度か弾いてみたり

自分が弾きやすい所に跳んで、その部分を練習してみたり。

1曲丸々を通して弾く機会が少なかったのではないか?と思うのです。

 

本番数日前には「間違えても良いから止まらずに最後まで弾き切って!」

と言ったことが何度もあるのですが・・・

ミスが気になるのか、途中でやめることが多々。。

 

というワケで、

テクニカル的な原因は上記のようなものだと思うのですが・・・

実は今回、メンタル的な部分も大きかったのではないかな?とも思うのです。

 

なので、本番終了後の夜、プチ反省会として

イチコにこんな話をしました。

「今回、イッちゃんが失敗したのは、精神的なものもあるんじゃないかな。

ミスするかも⁉って思って、いつも通りの力が発揮できなかったんだと思う。

人間って、自分を良く見せようとしたり、大きく見せようとすると

緊張しちゃうんだって。

その分、視野が狭くなるし、脳も体も萎縮して、本来の力が出せなくなる。

実力以上のモノは出ないんだから、等身大の自分を見せればいいんだよ。

『ここまで練習したんだから、今の自分の実力を発揮すればいい!』って

割り切って本番にのぞめば、

脳も体も動きやすくて、逆に臨機応変に対応できるからね。

今回は、『失敗したくない』って気持ちが大きすぎて、

いつもの実力が発揮できなくなっちゃったんだね。

 

あとは『今の自分を認めること』も大事かな。

上手く弾ける時と弾けない時があるのは、人間だから仕方ない。

でも、イッちゃんは、上手く弾けてる時のイメージが強すぎて、

『もっと弾けるはずなのに!』と思って、

弾けない時の自分を否定しちゃってたんだね。

だからちゃんと練習ができなかった。

でも、『できない時の自分も受け入れる』ってことは大切だよ。

それを認めた上で、どうするかを考えれば、もっと上を目指せるからね。

 

でも、失敗は成功のもとだから、この失敗も良い経験だったと思うよ。

これって、ピアノだけじゃなくて勉強も同じだから、

高校受験の時に、今回の経験が活かされるといいね」

 

発表会前にかけていた母の言葉は、イチコにはあまり届いてなかったのですが

この日の夜の言葉は、一応、届いたようで、ちょっと涙ぐんでいました。

 

なお、今回、悔いの残る結果となったイチコでしたが

ピアノの先生からは

「ミスに気づいたのは本人と講師とお母様だけですから気にしないで♪」

というお言葉を頂きました。

確かにそうかも。

お友達ママからも「すごかったよ〜♪」って言ってもらったし。

なので、本人もあまり気に病まないようにしてもらいたいな、と。

 

そして、イチコは高校生になってもピアノは継続したいそうなので、

次の機会には、より成長した姿を見られるといいな〜と思う母なのでした。

 

今回は色々と残しておきたくて、長文になりました。

最後までお読みくださった方、ありがとうございました。