こんにちは。二児の母のカコです。
前回、漢字練習をがんばった成果の『賞状』が
「廃棄されてしまった事件w」を書いた流れで、
今回は漢字練習の重要性と具体的な方法について
中学受験を経験した子育てママの見解を綴ってみたいと思います。
『賞状 廃棄ドタバタ事件』にご興味がある方はコチラ↓
目次
漢字は国語力の土台
前回「ドタバタ事件w」の記事にも書きましたが、
長女イチコ(中1)は小学生の当時、漢字練習をあまりしませんでした。
でも、中学受験をするなら、塾の宿題でも漢字は出されますし、
授業内の小テスト・模擬試験でも漢字は必ず出されます。
漢字の勉強は避けては通れない道。
模試における漢字の点数配分としては、それほど高くはないので、
高得点の「読解問題」対策に目が行ってしまいがちですが・・・
成績の上げ方として確実に点数を重ねられる漢字は軽視できません!
この漢字の問題が正解していたら
もう少し成績が伸びたのに〜
と、返却されたイチコのテストを見ながら、何度、思ったことか。
漢字を得意としておくと、次のようなメリットがあります。
後に控える「読解問題」に じっくり取り組める。
◆「読解問題」を読み解く時にも、漢字に苦手意識がなければ
スラスラと読んでいくことができる。
◆「作文問題」がある場合、漢字の間違いによる減点をされたり
不安な漢字をひらがなで書く等をしなくて済む。
漢字の勉強は国語の成績を上げる方法として必須なのです!
漢字勉強は当たり前!とすり込む
漢字の勉強は、毎日やるのが当たり前!と子どもに伝えます。
宿題を必ずやるのと同じように、家で漢字は必ずやるもの。
なぜなら、漢字は一朝一夕に身につくものではないから。
国語の土台(更に言うなら学力の基礎)ですから、積み重ねが重要です。
そして、実践方法としてオススメするのは
『小股で後退&大股で前進 大作戦』!!
漢字練習をさせていると、きっと子どもは
つかれた〜。漢字練習いやだ〜
と言う日がやってきます。
しばらくは聞く耳を持たず練習させていますが、
もうこれ以上、無理だなと判断した時、
じゃ、10回書いてたのを今日から8回だけでいいよ
など、2割減の練習量にしてみます。
子どもは、ちょっと練習量が減るので、喜んで練習を再開!
ただ、しばらく(数日〜数週間)様子を見たのち
このペースだと〇年生が終わるまでに
学習範囲が終わらないなぁ
とか
この練習量だと
次のテストに合格できないかもしれないかも…
など、減らしたことによる不都合を子どもに知らせます。
そして、
がんばって、ここまで練習してみない?
とか
あと〇文字増やして練習できる?
など、3割増しの練習量を提案。
※10[元の量]ー2[減らした量]+3[増やした量]=11[変更後の量]
という具合に、元に戻した時よりちょっと多めの量で、
少しずつ、練習量を増やしていきます。
増やすきっかけは「テスト」でも「学期・学年代わり」でも
何でも良いので理由を付けて、子どもに納得してもらう。
そして、再び
つかれた〜!練習量 多い〜!
など、不満が出たら
また2割減して、次に3割増しにする…を繰り返していく。
大人は子どもに、10+1+1+1・・・と、坂道のように
どんどん負荷をかけてしまいがちですが、
10ー2+3ー2+3・・・のように、
間にマイナス(後退)を入れてあげるのがポイント。
直線の坂道を登り続けるのは厳しいので、反発されがちですが、
下りがあるジグザグ坂道なら、意外と進みやすいですよ。
長い期間をかけて徐々にできる範囲を広げてあげると良いです。
(※毎日が原則なので、
減らす時の注意は「−10(やらない)」にはしない!
我が家の漢字の休日は元日のみで乗り切りましたよ 笑)
簡単な低学年の漢字を侮るなかれ!
漢字の勉強は小学校1年生から始まります。
なので、中学受験を「する」「しない」に関わらず
小学1年生の時から家庭学習で「漢字の勉強は当たり前!」と
すり込んでしまった方がいいです。
苦手意識が付かないまま成長できるので。
(ニコは小1から続けていますが、イチコが頑張り始めたのは中1。
いつからでも遅くはないので、気づいた時から始めてみましょう!)
しかも、低学年の漢字は侮れない。
画数も少ないし、簡単な漢字ばっかりだから
そんなに勉強しなくても出来るんじゃない?
なんて言ってられないんです!
<理由1>画数の多い漢字は簡単な漢字の組み合わせ
例えば3年生で習う『章』(ショウ)という字。
分解すると「立」「日」「十」
(「立」「早」にも分解可。または「音」「十」という見方も)
分解した文字、全て1年生の漢字!
他に、5年生で習う『解』(カイ)という字。
分解した「角」「刀」「牛」という字は、全部2年生の漢字。
漢字の形だけでなく、書き順も含めて
低学年の漢字の基礎固めをしていなければ
高学年にも響いてしまうので、侮れない!
<理由2>低学年の部首は意外と難しい
理由1に挙げたように、学年が上がってくると
漢字の組み合わせで複雑になる傾向があるので、
学年が上でも部首は意外と簡単なモノが多いんです。
例えば「ケン」という3つの漢字。
『験』⇒うまへん、『険』⇒こざとへん、『検』⇒きへん
分かりやすい〜♪
一方、2年生の漢字ですが
『内』⇒けいがまえ・まきがまえ、
けいがまえ・まきがまえ
じゃ、『肉』の部首はというと・・・⇒「にく」なんです!
『同』の部首は・・・⇒「くち」
けいがまえじゃないの〜!?(せっかく覚えたのにー)
などなど、形で判断しにくい低学年の漢字の部首!!!
(でも、そこが面白い!!!)
<理由3>「重箱読み」「湯桶読み」の問題にも頻出
中学受験で勉強する「重箱読み」と「湯桶(ゆとう)読み」。
重箱読み・・・重(ジュウ)箱(ばこ)のように「音読み&訓読み」の熟語
湯桶読み・・・湯(ゆ)桶(トウ)のように「訓読み&音読み」の熟語
例えば
「客間」・・・客(キャク・3年生の漢字)間(ま・2年生の漢字)
「番組」・・・番(バン・2年生の漢字)組(ぐみ・2年生の漢字)
「台所」・・・台(ダイ・2年生の漢字)所(どころ・3年生の漢字)
「合図」・・・合(あい・2年生の漢字)図(ズ・2年生の漢字)
「雨具」・・・雨(あま・1年生の漢字)具(グ・3年生の漢字)
「時計」・・・時(と・2年生の漢字)計(ケイ・2年生の漢字)
イチコは塾で4年生の時に「重箱・湯桶読み」を勉強しましたが、
4年生以降の漢字練習をしただけではダメで、
それ以前の漢字も重要だということが分かっていただけると思います。
読み書きだけでは足りません!
漢字の勉強というと
ノートにひたすら練習していく…という方法が多いと思います。
しかし、テストで問われるのは
「読めるか?」「書けるか?」だけではないことが
上記の例からもお分かりいただけるかと思います。
なので、私がニコにさせる時に気をつけた漢字勉強のポイントは以下の通り。
- 書き順は絶対に守ること!
- 部首も一緒に覚えること!
- 音・訓はセットで覚えること!
- 漢字単品ではなく熟語で覚えること!
- 同音・同訓異字も意識すること!
です。
この5つのポイントを、どうやって勉強に繋げたか?については
次回、詳しく《勉強方の具体例》として綴りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。