もう年末になってしまいましたが、
二児の母、実は数ヶ月前に「読書の秋だし〜」と思い、
図書館で本を借りて読み始めたのでした。
それは、中学生のイチコのために
ちょうど良さそうだな〜なんて思って目を付けていた本、
『神様の御用人』。
その本に、まんまと自分がハマってしまったのでした。
神様・・・って?!
最初、私は、ライトノベルだと思って、たかをくくっていました。
しかし、読み始めたら、読み応えがあった!
というのも、そもそも私は『神様』という存在について
ちゃんとした知識がなかった。
私は元々、無宗教。
本の中の冒頭部分で、主人公の事をこんな風に表現していますが・・・
さて、これから私が記すのは、そんな現代の日本に生まれ、葬式には寺から僧侶を呼び、クリスマスにはケーキとチキンを食べ、正月には神社に初詣に行くという、ごく一般的な家庭で生まれ育った、一人の人の子の話である。彼もまた、多くの人がそうであるように、神をただすがるだけの存在としてみていた者だ。
否、その存在すら、心から信じてはいなかった。
これを読んで「はい、私も全く同じです・・・」と思ったのでした。
まず、出てくる一人一人(いや、神様は一柱と言うらしい)の神様について
どんな神様なのか全然分からない!!!という壁にぶち当たる。
(特に2巻以降。)
そんなわけで、主人公の良彦くん同様、私も古事記を読むことに。
と言っても、私が読んだのは、我が家にあった超簡単にまとめられている
「10歳までに読みたい日本の名作」の中の『古事記』ですけどねw
次女ニコが小さい頃に買いそろえたシリーズ本の内の1冊で、
私も買った当初に読んだことはあったのですが、
サラッと読んだだけで、頭には入っていなかった。
というわけで、今回、ちゃんと読み返し、
どんな神様にどんなエピソードがあるのかを改めて勉強し直したのでした。
本の魅力と二児の母の変化
この本の魅力は、なんと言っても、作者の浅葉なつさんによって
生き生きと個性溢れるキャラクターとして描かれている
さまざまな神様たちの存在です。
どんな感じなのか書き表そうと思いましたが、私の表現力では無理!
気になる方は読んでいただいた方が手っ取り早いと思います。
しかも、その神様たちと様々なエピソードのおかげで、
歴史アレルギーだった私が、歴史を学び直し始めたのです!!!
以前、『週刊マンガ日本史』を100冊揃えた、と書いたことがありましたが、
古事記だけにとどまらず、その中から関連するマンガを出してきて、
詳細な解説まで読み込む、ということをしていました。
というのも、元々は人で、祀られることにより神様になった人物
もっと良く知りたいな、と思ったりしたので。
「オレ、今まで古事記とか日本書紀とかって、大昔の資料ぐらいにしか思ってなかったんですけど、これを作ろうって思った人がいて、実際に書いた人がいて、・・・きっとそれに協力した人もいて、後世に残そうと思った人がいて・・・。そういう人たちの、想いのカタマリなんですよね」
引用元;神様の御用人6『三柱 親愛なる姉上へ』より
私の中で歴史とは
教科書に羅列されている文字で、暗記しなければならないもの、
という認識でしかなかったんですけど、この本のおかげで、
その時代を生きてきた人々の存在を生き生きと感じることができ
より知りたいと思うことができました。
同時に、歴史上の人物だけでなく、神様についても、
神様は遠い存在であって、しかも万能!願いを叶えてくれる人!
というイメージしか持っていなかった私の認識を覆し、
人間の身勝手なお願いは聞いてもらえないのね、という事や
それでも心を尽くして私たちを見守ってくれているのね、という事を知り
神様への想いが変わりました。
ちょうど1巻の4話目に
新年に福をもたらしてくれる『年神様』が登場するのですが、
この本を読んだ私、意識が変わりまして・・・
きちんと年神様をお迎えできるようにと、今年はお正月飾りを購入!!
ついでに、年神様をお迎えするためにと、
大掃除(といっても、キッチン周りが中心ですけど)を実行!!
家をきれいにして、玄関の扉に輪飾りを、
玄関の内側にミニ門松を飾りました。
なんだか気分もスッキリして、清々しく新年を迎えられそうです♪
ちなみに、図書館で借りて読んでいた『神様の御用人』。
お話が完結した10巻までと、
本編で語られなかったお話が載っている番外編の計11冊が出ているのですが
実はもう一度読み返したくて・・・結局、全部、買いそろえてしまいました!!
普段なら、内容を覚えているので
一度読んだ本を読み返すことはないんですけどね。
今回は神様情報を付け焼き刃で読み切ったので
もう少し深く読み返したいな、と思いまして。
この年末年始は、読書三昧となりそうです。
あ、ちなみに、大人も良いですけど、中高生にもオススメ本です!
イチコは受験目前なので・・・
受験が終わったらオススメしたいと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ!
それでは皆様、良いお年をお迎えください。