イズルハ家の教育系体験記

イチコ(新・高1)ニコ(新・小6)オト(大黒柱)二児の母(私)が日々体験したことを教育系を中心に備忘録代わりに記録しています。公開日記のようなものです。気軽に読んでいってください。

勇気と行動力のある女の子の話『バイバイ、わたしの9さい』〜次女の読書記録より〜

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前回、Z会のエブリスタディ小3の『読書案内』に載っていた本4冊について

感想などを書いた記事をあげましたが、

そこでは書き切れなかったことについて、今回、詳しく綴ります。

 

『バイバイ、わたしの9さい』について

 

10歳の誕生日を目前にした主人公の女の子・タマラちゃん。

ある時、ふと目にした新聞で

「世界には4秒にひとりが飢えで命を失っている」

という言葉を見つけました。

世の中には、その他にも様々な不安なニュースが溢れていて、

「どうにかしなければ!」と考え、

そのために「自分が大統領になる!」と決意するものの、

年齢という大きな壁に阻まれ…。

それでも諦めずに、自分に出来ることを考え抜き

行動に移したタマラちゃんの強さと賢さに感動する作品です

 

一人の母、この本を読み終えて

この本に出会えて、本当に良かったと思いました。

 

SDGs」という言葉が一般的になり、

少しずつ世の中の意識も変わりつつあるかもしれませんが、

一人一人の力は小さく、何かしたくても なかなか出来ないという現実…。

私自身も、そんなジレンマを感じている一人です。

 

微力ではありますが、数年前から

NPO法人「ワールドギフト」を通じて

子どもたちの服や使わなくなったオモチャ類を中心に

海外の子に寄付する、という活動をしています。

world--gift.com

 

まだ使えるものをゴミにしてしまうのは

環境に負荷をかけるし、何より もったいない!

必要としてくれる人がいるならば、

服や物にもう一度活躍の場を与えてほしい!

という思いから、寄付を始めました。

 

とはいえ、物を送るにしても、お金がかかるので、

そうそう頻繁に送れるものでもなくて…

そんなに貢献しているとは言えず、本当に微力ながら…です。

 

何かしたいけど、世界を変える大きなことはできない…

と、諦めてしまう大人は多いことでしょう。

だから、これからの未来を担う子どもたちに

世界を変える大きな可能性を持っている子どもたちに

この本を一人でも多く読んで欲しい!!!と思ったのです。

 

小3女子と中1女子と母との話し合い

「一人でも多くの子どもに読んで欲しい」ので、

小3のニコのために用意した本でしたが、

中1のイチコにも読んでもらいました。

そして、子どもたちに感想や意見を聞きました。

問題を見つけて、
自分でどうにかできないかと考えたのが凄い。
全ての人を助けられないのは本当だから
諦める人がほとんどだけど
タマラちゃんは自分で大統領になろうとしたり、
今は(子どもで)できないから手助けを頼もう!と
考えられるのが凄い。
しかも、実行に移したのが凄い。尊敬する!

自分で何とか実行しようと
試行錯誤する力がすごいな、と思った。
まず問題に気づいたり、ニュースを聞いたり、
諦めるのではなくて、ちゃんと実行力をもって、
どうしようかなと考えられることがすごい。
自分ができることを尽くしている。

そうだね。すごいよね。
でも、「すごい」って言うだけなら簡単だよね。
それじゃ、私たちにできることって、何だろ?

募金とかは結構できるけど…
周りの人と一緒に、周りの人の力を借りて、
もっと違う方法でも行動を起こして。
みんなの意識を変えることは出来ない事じゃないから
チャレンジしてみる必要があるかも。

こんな問題があるんだよって、みんなに知らせて広めて
できる人にはやってもらう必要がある。
自分で寄付するのもいいけど、
たくさんの人に広めるのも第一歩!

なるほど。
自分で実行できれば本当に良いことだけど、
多くの人と問題意識を共有することも大切だね。
そして一人一人が考えるだけでも違ってくるよね。
常に考えていれば
良いアイディアが思いつくかもしれないし
あれ?この人となら解決できるかも?
って人に出会えるかもしれない。
協力してくれる人を紹介してもらえるかもしれない。
考え続けるってことが世界を変えるかもしれないね。

 

世界が良い方向に変わるように

社会問題について考える子どもたちが増えたら

未来が今より良い方向に変わっていくかもしれない。

 

素晴らしいアイディアを思いつく子が あちこちに出てきて、

その子たちの周りに協力する輪が広がって、

それが大きくなったり重なったりしながら世界へ広がって…。

 

なので、そのきっかけを与えてくれるだろうこの本について

一人でも多くの人に知ってもらえるように

ブログで紹介記事を書くことをイチコとニコに約束し、

今回、実行してみました。

 

Z会の小3エブリスタディで紹介されていたので

カテゴリーは「小学3年生向けの本」にしていますが、

読み聞かせなどで低学年の子にも知って欲しいし、

小学校高学年の子にも、中学生や高校生にも読んでもらいたい一冊。

 

より多くの人が、一人一人のできる事に取り組んでくれることを願います。

そして私も子どもたちも、自分のできることを探し続けたいと思います。

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